価値交換基盤「doreca」を運営するBIPROGYがゲストをお招きして、キャッシュレスや電子マネーに関する内容についてインタビューする「doreca talk」。
第一回となる今回は2022年度に保険金の電子マネー支払いのリリースを控えている損害保険ジャパン株式会社の立見さま、入江さまに、BIPROGYの北村と岩田がインタビューを実施しました。
ゲストのご紹介
損害保険ジャパン株式会社
保険金サービス企画グループ 立見さま
担当業務は、事故対応部署のデジタル化や新たな働き方に関する企画・立案。
現在は、保険金の電子マネー払いや保険金の請求手続きの自動化をメインに担当。
趣味は、ペット(犬)との癒し時間、健康を意識したランニングや座禅、韓国ドラマ。
よく使う電子マネーはPayPayとWAON。
損害保険ジャパン株式会社
保険金サービス企画グループ 入江さま
担当業務は、事故対応部署のデジタル化や新たな働き方に関する企画・立案。
現在は、保険金の電子マネー払いや保険金の請求手続きの自動化をメインに担当。
趣味はYouTubeや幼少時に見ていたアニメやドラマの鑑賞。
よく使う電子マネーはPayPayとau PAY。
Q1. 保険金の電子マネー支払いを考えたのはどうしてでしょうか?
損保ジャパン 入江さま:
近年、キャッシュレス化が社会のトレンドになっていますよね。それを私たち損保業界でもいち早く取り入れて、社会情勢を先取りし、お客さまの利便性を高めたいと考えたのが大きな理由です。
また、保険金は現状の銀行振込の場合、お客さまに保険金をお支払いしてから、実際に口座に入金されるまで最低2営業日はかかります。それを即日入金することができれば、お客さまにとってもっと良いサービスになると、考えました。
BIPROGY 岩田:
2営業日後だと、保険金が入金されたか確認することが案外手間になったりしますよね。
損保ジャパン 入江さま:
そうですね。今はアプリなどですぐに残高確認ができるようになったとはいえ、2営業日経つと、確認する行為が煩雑になったり、忘れてしまうなどがあると思います。個人的には、保険担当者からお支払いの案内がきて、タイムリーに自分(=お客さま)の口座(電子マネー)への入金が確認できたら嬉しいなと感じます。
BIPROGY 北村:
保険金をもらう状況は、有事が起きている状況なので、たった2営業日でも感じ方は通常とは違いそうですね。そういう観点でも、受け取るまでの時間の短縮は安心に繋がり、お客さまのニーズに応えることができると思っています。
損保ジャパン 入江さま:
サービスリリース時は傷害保険かつ10万円以下の保険金支払を対象とする想定ですが、保険金の支払金額は一般的に金額が大きく、お客さまが一時的に立替えているケースもあるので、即日払いのニーズは高いと考えています。
今回の保険金の電子マネー払いによって、保険会社から「支払います」と言われてすぐに電子マネーのアプリを見たら入金されている、このような感動体験をお客さまへぜひお届けできたらと考えています。
Q2. 導入を検討するにあたっての課題や悩まれた点はありますか?
損保ジャパン 入江さま:
先程お話しした、電子マネーで保険金を即日お支払いすることが、お客さまの利便性向上やニーズに応えていけるという仮説はもっていました。一方で、実際にニーズ調査などをしていたわけではなかったので、お客さまが本当に求めているニーズなのか?という不安はありました。
BIPROGY 岩田:
そうでしたね。電子マネーでの保険金受け取りについて、アンケートを行いませんか?と当社から提案させていただき、両社でアンケート調査を実施しましたね。
損保ジャパン 入江さま:
アンケート調査の結果から、ニーズがあることが検証できて、「よりスピーディーに保険金がお支払いされることで、お客さまの満足度が高まる」と明らかになったので、その不安は解消されました!
お客さまの利便性を追求するチャレンジということもあり、社内の上層部も当初から保険金の電子マネー払いについては良い反応でした。
Q3.今後の展望について教えてください!
損保ジャパン 立見さま:
今後の展望は大きく2つあります。
一つ目は、利用実績を踏まえながら、受け取れる電子マネー種類の拡充で、保険金支払いの上限額を増やすなどを進めて、サービスを拡張していきたいです。
二つ目は、現在の部署でLINEを活用した自動応答での事故対応や保険金請求をしているので、そのシステムと電子マネー支払いサービスを繋げて、事故受付から保険金の請求・支払をスマホ完結にすることによって、お客さまの利便性を高めていきたいですね。
BIPROGY 北村:
我々は保険に関しては素人ですが、二つ目は非常にイメージが湧きやすいですね!まさに保険業務のDX化ですね。
Q4 今後、dorecaに期待するサービスがあれば教えてください!
損保ジャパン 立見さま:
一番は受け取れる電子マネー種類の拡充ですね。
これがお客さまの利便性、満足度向上にも繋がっているので、期待しています!
あとは、電子マネーでやるからこその付加価値があったら面白いのかなと、個人的に妄想しています。
BIPROGY 岩田:
ありがとうございます。電子マネーならではの付加価値、両社で検討していきたいですね。
お客さまの方が保険種目によって今何に悩まれているのか、どんなことが起きたのかというのが正確に把握できること、保険金を当日支払できることを活かしたいです。
例えば、旅行保険を請求したお客さまに対して、旅行保険で困っているニーズを把握した上で、有益な情報を提供するなどして、より付加価値を提供できると思っています。
BIPROGY 北村:
今後も新しいサービスをどんどん追加していきたいと考えていますが、我々だけで考えてしまうと、どうしても机上の空論が出てきますので、損保ジャパンさまからこんなサービスないの?と言っていただければ、岩田が探しに行きます!
一同(笑)
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