価値交換基盤「doreca」を運営する日本ユニシスがゲストをお招きして、キャッシュレスや電子マネーに関する内容についてインタビューする「doreca talk」。
第二回となる今回はauペイメント株式会社の中澤さまに、BIPROGYの石井と大岩がインタビューを実施しました。
ゲストのご紹介
auペイメント株式会社
営業企画部 サービス企画課 中澤さま
担当業務は、au PAYの利用シーンの拡大に向けた企業への提案。
電子マネー「WebMoney」の残高を管理するアプリの企画も行っており、アプリへの機能追加や運用も担当。
普段からキャッシュレス決済は頻繁に使っており、市場調査等の目的で自社サービス以外のQRコード決済やICカード決済もよく使っている。
趣味はルービックキューブとスラックライン。
Q1今回、dorecaに接続し、様々な企業からの支払いをau PAYやWebMoneyプリペイドカードで受け取れるサービスを始めるにあたり、ユーザーさまの観点からのメリットはどのような点でしょうか?
auペイメント 中澤さま:
今のユーザーさまのライフスタイルは、見たい、知りたい、買いたいと思ったことを、すぐに手元のスマートフォンで調べることができ、そしてすぐに手に入れられるという時代になりました。例えば、音楽やゲームなどのコンテンツ、本や映画なども場所を選ばず、サブスクで簡単に手に入る世の中になってきています。お金も同じで、どこにいても、すぐに受け取りたい、すぐに使える状態にしたい、というニーズがあると考えています。我々のサービスもそういったものに近づいていければと思っています。
これまでは決済というシーンで新しい支払いの形を提供してきましたが、今度は、新しいお金の受け取り方を提供していきます。
すぐにお金を受け取ってやりたいことができるようになる。そういった体験をユーザーさまに実感していただければと考えています。
BIPROGY 大岩:
サブスクの話はとても分かりやすいですね。
選択肢を増やすという点が、サブスクの最も大事で支持されている理由だと思っています。
現在、多種多様な支払い手段があるように、受け取る手段も今回の接続で増やすことができる、という点はユーザーさまにとって大きなメリットになると感じます。
Q2 ズバリ、doreca接続の決め手は?
auペイメント 中澤さま:
一言でいうと、お金を支払う企業側、お金を受け取るユーザーさま側のニーズを踏まえた基盤である一方で、いろいろと柔軟に対応いただけた点が大きかったです。
企業とのシステム接続や精算部分に関しても対応を頂けましたし、ユーザーさまの拡大に向けたパートナーの開拓や市場調査といったところなど、多面的な要素を持っていたのが決め手になりました。
BIPROGY 大岩:
ありがとうございます。
やはりdorecaとしても今お話しいただいた強みをさらに高めていきたいと思っております。1社1社と接続する際、どうしてもシステム接続や業務面でコストがかさみ、煩雑になってしまうのでその課題を解決していきたいという思いがサービスを作った時からありましたので、こういったお話を聞けてうれしいです。
ハブとして、どの企業さまでも接続できるようなサービスにしていきたいと考えています。
BIPROGY 石井:
最初に、貴社の中でこのサービスを見た時の印象はどうでしたか?
auペイメント 中澤さま:
企業から個人への支払いのニーズは、少額であったりスポットであったりの形で個別の取り組みをしており、具体的にはau PAY ギフトカードといった物理的なギフトカードや電子的なコードを単発で配るという方法を行っていました。また、そういったものを企業が組織的に導入し、システマチックに繋がったらよいよね、というところは以前から考えていました。ただ、企業が組織的に導入する場合には乗り越えるべきハードルがいくつもあり、ニーズも多様化しています。dorecaはそれらのハードルやニーズに応える手段として、一気に広がると感じていました。今回、dorecaとの連携により大きな可能性を感じています。
Q3どのような業界からのチャージ流入を魅力的に考えていますか?
auペイメント 中澤さま:
今回ファーストパートナーとして損保ジャパンさんと接続しますが、 最近スマホから手軽にライトな保険を契約できるので、そういった保険金の受取や、フリーランスの方の報酬の受け取り、中古品買取代金など、電子マネーで受け取れるようになるとユーザーさまのメリットになり、手数料の面では企業さまのメリットにもなるような業界を考えております。
BIPROGY 大岩:
少し前に話題になった給与の電子マネー支払いに関しては如何ですか?
auペイメント 中澤さま:
ペイロール解禁に向けて準備は進めています。
もちろん企業さま側の準備や、労働組合との合意等が必要になる話ではありますが、当社としては実施され次第動けるようにしています。
BIPROGY 大岩:
弊社としても、給与の市場は大きいと考えており、すぐに動けるように準備をして行きたいなと思っています。
Q4今後、dorecaに期待するサービス・機能があれば教えて下さい!
auペイメント 中澤さま:
具体的にこういう機能というより、企業さまが使い勝手の良いものであれば、必然的にお客さんもついてくると考えています。
ユーザーさまから見た時、受取手段が増えるという今のサービスから一歩踏み込んだ、別の価値が見いだせるとよいなと考えています。
BIPROGY 大岩:
チャージ周辺部分にもdoreca接続で付加価値をつけることができるようなサービスを考えられればと考えていますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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